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山形新聞 1998/03/28
『3企業に奨励賞 ベンチャービジネス 独創的な技術、経営』

財団法人山形しあわせ銀行産業振興基金が、新技術・新製品などの研究開発を伴う中小企業や起業家を支援している「ベンチャービジネス奨励賞」の第2回の受賞者が決まり27日、同行本社で贈呈式が行われた。
同奨励事業は、次世代に向けた地域産業の芽を育てていこうと、これまでの「しあわせ産業賞」に加え、本年度に新設した。年二回、対象企業・経営者を選び、それぞれ五十万円の奨励金を贈ることにしている。
第二回の受賞となったのは、総合企画デザイン・情報サービスのジーエスデザインと、 公共トイレ・セメント製品製造のクラフト(山形市・武田元裕社長)、総合企画デザイン・情報サービスのジーエスデザイン、夢・創・米・館ライスフィールド乾燥調整施設利用組合。
ジーエスデザインは、コンピューターを利用した設計システム分野に果敢に進出。デザインに女性らしさを生かすとともに、コンピューターから発せられる電磁波を遮断する日本初の男性用シールドベスト「ベストBOY」を開発した。前からだけでなく、背後からの電磁波も防ぎ、商品特性の評価は高い。
クラフトは、平成4年に結城セメント工業から商号を変更して高度プレハブトイレの開発を始め、平成9年には水、電気がいらない場所や排水できない所にも設置できる循環型クリーンエネルギートイレを開発した。製品コンセプトが明解で、環境に配慮した事業の社会的貢献度は高い。公共トイレを市場として開拓するベンチャー精神が評価された。
夢・創・米・館ライスフィールド乾燥調整施設利用組合は、食管法の改正に伴い、集団化によるコストダウンなどを狙って平成七年に組織された。組合をベースに、産地競争力アップのための研究の継続や認定農業者の育成、消費者志向のコメづくりなどに取り組み、新しい農業へ挑戦を続けている。
贈呈式では、沢井理事長が「変革の時代を迎えているが、この賞が皆さんの”応援歌”となり、さらなる飛躍を果たされることを期待します」と激励。代表してジーエスデザインの福崎専務が「受賞の感激を励みに、心新たに日々の研さんを続けていきたい」と謝辞を述べた。