クラフトは「環境保全」と「ユニバーサルデザイン」を基本理念として、30年以上にわたり公共トイレ開発を続けてまいりました。
そのなかで培われてきた多くのノウハウが製品に活かされています。

デザインされたトイレ

かつて町中の公衆便所は、トイレの3Kと言われる「くさい・暗い・汚い」存在でしたが、下水道の普及と共に次第に改善されるようになりました。クラフトは1980年代より3K·5K脱却を目指し、女性やお子さま、高齢者、身体の不自由な方々の不安を払拭し、安心して使える公共トイレの在り方を模索してまいりました。
使い勝手のよさ、維持管理もさることながら、デザインを重視した製品づくりに取り組んでおります。特に、工場製品につきまとう「プレハブ」という印象を感じさせない重厚感と洗練されたデザインが特徴です。
クラフト独自性の高いシリーズ製品の他、地域や公園等のコンセプトに応じ、周辺景観に調和した個別設計を得意分野としております。

だれもが使いやすいトイレ

クラフトのトイレは標準でバリアフリ一新法 ^※2 を遵守しており、だれでも使いやすい「ユニバーサルデザイン」の考え方に基づいて設計されています。さらに各自治体の条例や、公共トイレ設計指針などにも個別に対応致します。
^※2 バリアフリ一新法：「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」平成18年(2006年）12月20日施行

日常のメンテナンス軽減を配慮した製品づくり

公共トイレは不特定多数の利用があるため、器具への異物流入などのトラブルは残念ながら生じやすいと言えます。メンテナンスコストおよび利用者の負担軽減のため、破損があった場合も管理者の手によって速やかに修繕できることも重要なポイントとして考え、一般的に入手可能な材料を極力使用しております。

ピット式基礎で簡単メンテナンス

クラフトがおすすめするピット式基礎にした場合、メンテナンスの負担が大幅に軽減できます。
配管は床下の配管スペースに露出しているため、配管詰まりなどのトラブルの際は、床点検口からピットに入り配管メンテナンスを行うことができます。
ピットがないケースでは、最悪の場合、床こと撤去して配管を露出することになるため、復旧までに半月以上を要することもありますが、ピットを設置していれば、最短数時間で復旧することが可能です。

参考模式図はこちらをこ覧ください。

公共トイレに適した素材選び

用途に適した素材選びも重要です。クラフトは納品後も経過を観察し、日々研究を重ねています。

確実な品質・管理

クラフトのトイレ製品のおよそ95%は自社工場で製造されます。製造過程で確実な写真管理、品質管理、各種検査が行われます。また、現場への設置も基本的にクラフトの職人が行い、接合部のコーキングや製品のクリーニングを行った上でお引渡しいたします。

完全ユニットトイレ

公共トイレは面積が小さくても、バリアフリー·防犯性·メンテナンスなど配慮すべき諸条件があるために設計が難しいとされています。クラフトは30年以上にわたって公共トイレを主とした設計・製造を行い、研鎖を積んでまいりました。専門知識を持った社員が現場踏査を行った上で最適なご提案をいたします。
近年では老朽化した公共トイレの建て替えが増えています。搬入や設置が難しい現場の場合でも、まずはご相談ください。搬入方法・ラフタークレーンの計画も確実に行います。

また施工においても、現場建築の場合は建築工事・電気工事・機械設備工事と工程が多岐にわたりますが、クラフトのトイレは工場製作した完成品のため、現場での複雑な工事や管理は必要ありません。

クラフトトイレ本体に含まれるもの

駆体工事・仕上工事・建具工事・電気器具・室内配線・衛生器具・給排水設備・床下配管

工場で製作した完成品を現場に搬入し、ラフタークレーンによって1〜2日で据付後、現場で接合部のコーキングとクリーニングをして完成いたします。建物の大部分が工場施工であるため、天候に左右されにくく、現場建築に比べて仕上がりは格段に美しいものになります。さらに工期短縮にもつながり、近隣住民への影響を最小限に抑えることができます。

※屋根ユニットと本体ユニット、サイドライトユニットは製品に含みます。

※基礎は一次側現場施工(別途工事)です。

※各種器具や配管、建具などはすべて設置工事を行い、本体ユニットとして一体となって現場に搬入いたします。
電気設備給排水設備関連は、一次側との接続のみ現場施工(別途工事)となります。

※上図「配管スペース」と「基礎ビット」を合わせた空間をメンテナンススペースとしてご利用いただけます。